坂 村 真 民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新13.11.23)

   (長浜町今坊の夕焼け ・2001年10月撮影)

ようこそ、坂村真民の世界へ、ようこそタンポポ堂へ、真民さんの詩の魅力と真民さんに関する情報をあなたに届けます。

1.詩 国 12 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、以後毎月、一回も休むことなく発

刊し1200部を無償で配布している。また詩の愛好者によっ

て建てられる真民詩碑は日本全国47都道府県に分布し、

その数は現在,海外の20基と合わせると約600基となる。

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(南股小学校の除幕式にて(12.9.16撮影)

                                                                


1.詩 国 12 月 号 第 四 十 巻 12 月 号

             
飛   天

わたしが飛天に

魅せられたのは

伊豆蔵さまから

聚楽織飛天の

二つの絵を

頂いたからである

飛天の絵は

沢山あるが

この聚楽織飛天の

美しさ

しなやかさは

天下一であろう

とり年生まれの

わたしの

最高最大の

宝ものである

 ※聚楽(じゅらく)

 悼伊豆蔵福治郎様

「念ずれば花ひらく」
八字十音のことばを
一番強く感動摂取された方は
伊豆蔵(いずくら)福治郎様であった
そして一番碑として
「念ずれば花ひらく」碑を
京都鷹峯に
建立して下さったのは
伊豆蔵福治郎様であった
女性の美しさは
帯であるとして
苦労を重ね
日本一の帯会社を
建設されたのは
伊豆蔵福治郎様であった
誠実清簾(せいれん)
お金はすべて
世のため人のために
惜しむことなく使われ
どれだけの人を救われたか
その陰徳の探さは
神仏のみが知っていなさるだろう
「念ずれば花ひらく」碑を
沖縄に建立される時
ハワイに建立される時
わたくし一家だけでなく
他の方々にも
最高最大の接待をして下さった
温かい数々の思い出は
言葉に尽くせない
深い大きなものであった
ああ
天下一の美しい帯を造ることに
一代を賭けられた
伊豆蔵福治郎様の
永久(とわ)の幸せを祈り
哀悼の詩を捧げまつる
合掌

 

図書館で
捨てられる
本の帯をもらい
その裏に
 念ずれば
 花ひらく
と書き
わたしは多くの人に
あげていた
その一枚を見て
感動し
感激し
私を知リ
タンポポ堂を訪ね
私のために
力を尽くして下さった
御恩の数々
それは
天の星となり
地の花となり
いつまでも消えないだろう
「念ずれば花ひらく」
第一番碑の建立者として
伊豆蔵福治郎様の名は
消えないであろう
本当に朴の大木のような
お方であった


共  に

いくたびか
もう駄目だと
思う日があったが
生き抜いてきた妻よ
二十一世紀を
共に迎え得たことを
何より嬉しく思う
祖国日本よ
こうしてじっと寝ている
人たちのためにも
平安であってくれ

 

上手(うえて)と書いて
じょうずと読み
下手(したて)と書いて
へたと読む
真民全詩集七巻本の写真は
手がとても好いので
これ下さいと言って貰い
揚げたのである
わたしの詩に
「両手の世界」というのがある
ある方の所望でこれは
六枚屏風(びょうぶ)になっている
手で一番感動したのは
時宗の開祖一遍上人の
立像の前に立った時である
合掌しておられるお姿の
なんという無心さであろう
わたしはひれ伏して拝んだ
お互い
手をつないでゆこう
手をあわせてゆこう
                         
                  

 不動悠然                     

「米同時多発テロ事件」以来
地球は騒然となり
大動乱の様相を呈してきたが
重信川の大亀のように
動ずることなく
ゆったリと生きてゆこう
また
ニューヨークの
大菩薩禅堂林に棲む
大鷲のように
悠然と
生きてゆこう

大和の国日本よ
日本民族よ
進路を誤るな

 幸せは海から

幸せは
海から
日本民族よ
海を大切にするのだ
わたしは
海からとれた真珠を
二つ持っている
もうこんな真珠は
とれません
と言って
下さったものである
真民と
真珠
海に囲まれた国に
生まれてよかった

 海の石笛

わたしが持っている
もう一つの宝は
海の石笛
かもめ貝が
造ってくれた
わたしへの贈り物
天下一の笛

 夢

最後は
飛天となり
母なる星に住む
もろもろの
幸せを祈り
海鳥たちと共に
飛びまわろう

 まなぶとまねる

まなぶとは
まねることだ
一遍上人にまね
空外先生にまなび
フラフラせず
グラグラせず
一途に生きるのだ
前へ前へと
進むのだ

 十二月

今年も十二月になった
わたしは一月六日生まれだから
もうすぐに
九十二歳を終わり
九十三歳となる

九十代は人間最終の
一日一日
一年一年だと思う
だから一日一日を大事にし
怠惰であってはならぬ

体に気をつけ
食に気をつけ
睡眠に気をつけ
「詩国」賦算以外のことに
心を労せぬよう
気をつけてゆかねばならぬ

わたLの好きな
匂いゆたかな花を咲かせる
庭の臘梅(ろうばい)が言う
冬生まれの真民さん
良い年をお迎えくださいと

  ※臘月=陰暦の十二月。
    臘梅=陰暦十二月に咲く花

   
 後    記 

     

                      

                                1 生き方を持て

 「米同時多発テロ事件」をきっかけとして、大変な時代となった。希望と期待とを持って迎えた二十一世紀も、不安と

恐怖とに晒される、大動乱の時代となった。この戦争は、宗教がからんでいるだけに、容易には解決できず、長く続く

であろう。特に日本は、経済的にも、精神的にも、暗雲が立ち込めているので、しっかりした生き方を持たないと、国

も家庭も、不安と不幸に落ち入ることになる。

 十二月という月は、過ぎて来た一年の反省と、来るべき新しい年を迎える覚悟を、しつかりと自覚し、自分も家族の

者たちも、大人も子供も、考えねばならぬ月である。

 どんな世の中になろうと

 わたしにはこんな使命がある

 との想念を持たねばならぬ。

 十二月は、そういう月である。

                           2 伊豆蔵福治郎様

 次の文は私が毎日書いている「詩記」の中の一節である。


 大恩人であった

 伊豆蔵福治郎様が亡くなられた。

 昨日の郵便物の中に、御子息からの手紙が入っていた。
 
 九月一日、九十五歳だったとのこと。
 
 わたしより三つ上の方であったが、十ぐらい上のお方のように思われ、念ずれば花ひらく碑を、最初 に建立して

 下さった方であった。
 
 先生のおかげで、今日六百を越え、本当にお世話、お導き下さった大黒柱のような、尊いお方であっ た。

                                                      (十月十日水曜)

 因みに十一月号詩国の原稿は、できてしまっていたので、掲載できず、今月号になったのである。

 イエローハットの鍵山秀三郎様も、大変苦労された方であるが、帯会社「聚楽」の伊豆蔵福治郎様も苦労に苦労を

重ね、西洋の人にも好評珍重される美術的聚楽織を製作されたのであった。それだけでなく、世のため、人のため

尽力された陰徳は、神仏のみが知っておられるだろう。「念ずれば花ひらく」碑が、六百を越え、なお続いているの

も、伊豆蔵さまの御守りのおかげだと、私は思う。御冥福を祈るや切である。

                           3 宗教について

「米同時多発テロ事件」を発端として開始された、このたびの大動乱は、宗教というものについて、いろいろ考えさ

せられた。 端的に言えば、信仰は大事だけれど、宗教はもう要らないという考えを深くした。宗教戦争ほど、神仏

を悲しませるものはないからである。
 
宗教の中で仏数は一番戦闘的でないが、それでも、明治初年の神仏分離の問題で、どれほど多くの仏さまが焼却

されたか、温和な日本がそんなであるから、一神教の国では、その激しさは、心を凍らせるものがある。
 
私は伊勢にある神道の学校を出て、仏教に入り、一部の人達から仏教詩人と言われたりしているが、わたし自身と

しては何も違和感を持ってはいない。わたしには神も仏も同じだからである。でもこれでは二十一世紀に生きる人

間として、どう生きるかを問う時、理解して貰えないので、「大宇宙大和楽」の信仰を提唱しているのである。
 
山本空外先生は、無二的人間の出現を念じられたが、私は大宇宙大和楽のまなざしを持つ人間の誕生を念じ、

生を終えたい。またそれが日本の国と、日本民族の使命であると、確信するのである。

                           4 一年を省みて

 良い年であれと祈ったが、テロ事件によって、地球はサタン(悪魔)に掻き回され、大変な世の中になった。国内

情勢も良くない。祖国よ、どうなって行くのか。そういう声もいよいよ高まってゆく。
 
だから私は、もっと生きねばならないと思っている。 どうか皆さんも、日本の使命を知り、健康に留意し、よい年

を迎えて下さい。

                                5 前月号から

 一位 額。 二位 大きく光るもの。 三位 わたしは叫ぶ。 四位 日本の使命。 五位 念に生きる。でした。 

 御激励頂き感謝いたします。
 

 
1.詩 国 12 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

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