坂 村 真 民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新13.10.22)

   (長浜町今坊の夕焼け ・2001年10月撮影)

ようこそ、坂村真民の世界へ、ようこそタンポポ堂へ、真民さんの詩の魅力と真民さんに関する情報をあなたに届けます。

1.詩 国 11 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、以後毎月、一回も休むことなく発

刊し1200部を無償で配布している。また詩の愛好者によっ

て建てられる真民詩碑は日本全国47都道府県に分布し、

その数は現在,海外の20基と合わせると約600基となる。

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(南股小学校の除幕式にて(12.9.16撮影)

                                                                


1.詩 国 11 月 号 第 四 十 巻 11 月 号

             
念に生きる

坂村真民全詩集

第七巻の扉書きを

念に生きる

とした

念はわたしの

祈りであり

厭いであり

詩の根源であり

長生きしたのも

念のおかげ

念のたまもの

念よ

花咲け

咲いて

実となれ

 わたしは叫ぶ

紀元二〇〇一年を迎え
二十一世紀よ
平和であれと念じ
祈ったが
最初の年から
全地球の民を
巻き込むような
戦いが始まった
地球の民が
恐怖と憎悪とに
巻き込まれ
最悪の惑星となった
何のための宗教か
何のための政治か
でもわたしは叫ぶ
詩を武器として
宇宙和楽の実現を
母なる地球の平和を
幸福を

 対立と平和

すべては対立している
善と悪
神と悪魔
光と闇
天と地
生と死
男と女
他力自力
数えあげれば
きりがない
山本空外先生は
そうした対立から
無二的人間という
人間観を
樹立された
対立からは
平和も幸福も
生まれてはこない
わたしは華厳経(けごんきょう)から
仏教に入ったが
華厳経は
無差別平等を説き
相手を生かす
生き方を説き
先生の説かれる
無二的人間と
同じ行き方である
暗雲よ
一日も早く去れ
日本の国よ民よ
その使命の大きさを知り
二十一世紀を平和で
幸せにしようではないか

 大事なこと

浄土へ行きたい人は
浄土へ
天国に行きたい人は
天国へ
好きな処へ
行けばいい
大事なことは
この世で
神仏の喜び給うことを
少しでも多くすることにある

花を咲かせる
一本の木
それがわたし

自分を知りたいなら
一本の木を
じっと見つめてください
木はあなたに
どう生きたら
いいかを
教えてくれるでしょう

 大きく光るもの

妻は
食べることも
話すことも
できなくなり
鼻から胃に
管を刺し込まれ
それで生きている
わたしと一緒になって
六十六年
一人の女の歴史を思えば
大きく光るものが
このひとにはある
ああ
なにも言えない人の
眼にこもる愛の
まなざしよ

                    

  蜂   鳥

アマゾン川の
上流に住む
蜂鳥を
知ってから
わたしは大自然の
公平無私の
大愛に触れ
大宇宙大和楽の
真言流布に
力が入りました
戦争に正義など
あhリません
一日も早く
この相生の大真理を
知るべきです                     信 仰

信仰は
単純です
一羽の鳥と
話ができたら
もう求めなくていいです

 ただこれだけ

一輪の花の中に
神宿り給う
教典など
知らなくていいです
これだけでいいです

 うれしい便り

朴の返り花が
咲きましたと
三人の方から
便りがあった
うれしい
うれしい
この便り
鳥になって
飛んで行き
花にお礼を言いたい

 日本の使命

喜び迎えた
二十一世紀だったのに
もう大動乱が始まった
どうしてこうも
憎しみが
人間の心から
除去できないのだろう
憎しみの心が
あるかぎり
平和も幸福も
生まれては来ない
海に囲まれた
小さい国日本よ
その使命の大きさを知り
大宇宙大和楽の
実現に努力しよう

 顔

ふと
なんとも言えない
いい顔をする
時がある
このひとには
もう
あの世も
この世も
ないのであろう
我欲もない
童女のような
顔である
こんな日は
一日中わたしも
嬉しい
妻よ
じっと寝ているだけで
いいのだ
宇宙のまなざしを
見せてくれ

 そのための体

わたしの体は
もうわたしの
体ではない
神仏の手足となって
地球に生きる
もろもろのため
その幸せを
乞い祈り
一日でも長く
生きねばならぬ
そのための体だ

   
 後    記 

     

                      

                                1 戦争について

  領土問題からくる戟争。民族問題からくる戦争。宗教から来る戦争。主義や思想からくる戦争。人間が出現してか

ら、争いというものは絶えたことがないぐらい、殺し合いが続けられ、平和と幸福のため出世されたシャカやキリストの

力を持ってしても、この美しい惑星を安らかにすることができず、米同時多発テロ事件をきっかけとして、地球は大動

乱の様相を呈してきた。特にこのたびの戦争は宗教が、からんできているだけに、長く尾をひくだろう。特にイスラム教

は,熱砂の土地に生まれた宗教であり、仏教とはまったく違う烈しさを持っており、一応解決はしても、禍根は長く続くで

あろう。
 
 私の詩に「二度とない人生だから」というのがあり、その最後を
 
 戦争のない世の実現に努力し
 
 そういう詩を
 
 一篇でも多く
 
 作ってゆこう
 
 わたしが死んだら
 
 あとをついでくれる
 
 若い人たちのために
 
 この大願を
 
 書き続けてゆこう
 
 というのがある。
 
 わたしは日本と日本民族の使命を、ここに置いているので、人殺しに加わることは、絶対反対である。・戦争に正義

というものはない。思えば戦争ばかりし続けてきた男の時代は、二十世紀で終わりを告げ、二十一世紀は女と子供た

ちの幸せと平和のため、新しい出発をするのだと、祈り願った私であっただけに、このたびの戦争は残念でならない。

テロはよくないが、テロ側にも言い分がある筈だ。尊赦する山本空外先生は、無二的人間論を残された。私も大宇宙

大和楽を唱え、宇宙のまなざしを持つ人間の誕生を乞い祈ってきた。死んだら飛天になりたいと切念するのも、そうし

た人間の誕生を、乞い祈りたいからである。

 神仏を悲しませてはならない。

 書けばきりがない。この言葉を結びとしよう。

                         2 詩国の編集について

 『詩国』は、毎月原稿を、その月の十日に印刷所に渡し、その間、校正刷を持ってきてもらい校正をし、二十日に納

入、それから発送準備にかかり、大体二十五日には郵便局に持って行くことにしています。そんなことで、こんどの戦

争が、どうなっているか、予想がつかず気になりますが、空爆などによる悲惨なことが起らないよう祈るのみです。何

万という難民たちの苦しみを思い、悲苦を共にしてゆきましょう。詩国の編集をしながら、そんなことを思い、一文を

草しました。
  
   悲喜分かち
 
   共に生きん
 
 これが詩を作り続け、『詩国』を刊行しているわたくしの祈りであり、願いです。

                         3 戦争と難民

 戦争が起こるたび、苦しい思いをするのは母親と子供たちのことである。特にイスラム教国では、男性が中心なの

で、今の日本の女性には、想像もできないほどの貧困さであろう。わたしが戦争反対を唱えるのも、戦争によって苦

労する女の人たちと、子供たちとの苦しみを想うからである。
 
 母なる地球と、わたしは言ってきた。また「宇宙のまなざし」とわたしは言い、『宇宙のまなざし』という詩集も出して

いる。このまなざしは、母なるまなざし、なのである。母なる慈愛のまなざし、なのである。どうか、そういう時代になっ

てもらいたいのである。難民など出ない地球にしてもらいたいのである。

 彼岸の川原で、毎暁、地球に額をつけて祈ってきたが、あの世に行かれた空外先生と共に、無二的人間の出現

を念じて行こう。

                         4 真民全詩集第七巻

 箱入り豪華版の詩集は、出版界でも珍しいほどです。おかげで好評です。扉書きしてお送りします。
     
                             5 前月号から

 一位 秋の空。 二位 若い人に。 三位 わたしの武器。 四位 下り坂上り坂。 五位 空外先生逝去でした。

 お互いしっかり生きてゆきましょう。

 

 
1.詩 国 11 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
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