坂 村 真 民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新13.9.22)

   (長浜町今坊の夕陽 ・2001年7月撮影)

ようこそ、坂村真民の世界へ、ようこそタンポポ堂へ、真民さんの詩の魅力と真民さんに関する情報をあなたに届けます。

1.詩 国 10 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、以後毎月、一回も休むことなく発

刊し1200部を無償で配布している。また詩の愛好者によっ

て建てられる真民詩碑は日本全国47都道府県に分布し、

その数は現在,海外の20基と合わせると約600基となる。

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(南股小学校の除幕式にて(12.9.16撮影)

                                                                


1.詩 国 10 月 号 第 四 十 巻 10 月 号

             
明けの明星

明けの明星

の中に

世尊いまし

春苔尼先生

いまし

二千一年

八月七日より

新らたに

空外先生

加わり給う

しんみんよ

光を吸飲し

更に精進せよ


  空外先生逝去

本物の中の
本物の頭である
空外先生は
逝き給う
真民よ
先生の御遺志を継ぎ
少しでも
世のため
人のためになる
真実の詩を
書くのだ
先生の一番喜ばれることは
相手を生かす
無二的人間の出現である

 訃 報

日本の大黒柱が
突然倒れた感がした
全身から力が
抜けた感がした
本物の中の
本物の頭(かしら)であると
言ってきただけに
先生の訃報は
光明が急に
落日になった
感がした
ああ
光明の人逝き給い
淋しい日本になった
平成十三年
八月七日よ

 大 悲

わたしは二千一年
九月十三日を
侍っていた
この日先生は
百歳になられるからである
祝文を作り
祝電を打つ喜びで
待っていた
それだけに
御逝去の知らせは
大きな悲しみであった

 

風が
音たてて吹く
先生が
来られたのだ
思えば
原爆に遭っても
死なない先生だった
わたしは先生を通して
仏教に生きる人間像を
信ずるようになった
本物の中の
本物の頭であった
偉大な方よ

 悼 歌

現代の龍樹菩薩と仰ぎたる
空外上人は逝き給ひけり

 下り坂上り坂

坂には
下り坂があり
上り坂がある
いま日本は
下り坂
どこまで落ちてゆくか
まったくわからぬほど
荒れに荒れている
このまま行ったら
どん底に落ちて
這いあがれない国に
なってしまうかも知れない
でもその時
ジャンヌ・ダルクのような
少女が出現し
上り坂にしてくれる夢を
わたしは持っている
少女よ
わたしの夢を
かなえてくれ

 若い人に

この小さい国を
どうして
平和で
楽しい国にすることが
できないか
若い
これからの人よ
よく考え
よく行動し
その原因を突き止め
世界の
どの国より
住み良い
楽しい国に
してくれないか

                    

 生 き る

かつてない
動乱の世を
静かに
しっかりと
生きてゆこう
重信川の
大亀のように
動ずることなく
生きてゆこう

 わたしの武器

一日でも長く生きて
祖国の姿を見るのだ
四国の片隅から
じっと見るのだ
いい詩を作れ
日本を救う
詩を残せ
詩は武器だ
平和を守る
わたしの武器だ
しっかりしろ
しんみん

  飛天真民

飛天真民の絵を下さった
左野典子さんに
心から感謝する
                 
タンポポ堂には
アジア各地の飛天が
来ていられるが
その中の一人として
この絵を掲げ
生きてゆこう

ああやっと
飛天の中に
加えて貰った
念願成就の絵よ

 わたしの願い

海から海へ
虹が立ち
山から山へ
虹が立ち
遠くから
飛んでくる
四季折々の
鳥の群れ
そうしたものが
知らせてくれる
宇宙の仕組みを
一人でも多くの人に
知って貰い度く
詩を作って来た
わたしの願いよ

 秋の空

食べられず
ものが言えず
あの世と
この世との
へだてもなくなり
昼眠り
夜覚め
看護する
真美子も
大変
わたしも
どうすることもできず
アーウン・アーウンと
大宇宙の力を
お借りするほかなく
今日も
暮れてゆく
秋の空

 動 く

すべて動くから
美しいのだ
それは命を持っているから
だから年をとったら
ギヤーティ(行け)
ギヤーティ(行け)
と唱えながら歩くのだ
宇宙の力を頂き動くのだ

   
 後    記 

     

                      

                                  1 大   悲

 現代日本人の中で、本物の中の頭として敬仰していた、山本空外先生が逝去された。でも多くの人は知らないであ

ろう。それは隠れ身の方であったからである。広鳥に原爆投下の日、生徒は死んだが先生は死ななかった。それで

大学の職を止め、先生は得度して空外となり、新しい世界、新しい日本、新しい人間の育成に、力を尽くしてこられ

た。先生が世に出ようと思われたら、誰一人として先生の学と識見とに及ぶ者はなかったであろう。

 私に言わしむるなら、空海に並ぷ人は、空外先生お一人だと思う。それは決して過言ではない。先生の偉大さは西

洋の人が良く知っている。先生の学問の広さ深さは、西洋の人達が皆、礼賛しているのである。先生は語学の天オ

だった。六ケ国語ぐらい自由に話をされたと言う。梵字梵語は、先生の専門で梵本空外漢訳、和訳というのができて

いる。更に書(しょ)においては、かつて米国大統領レーガンさんが、訪日される時、時の中曽根総理に、わたしは何

もいらないが、ただ一つ欲しいのは、空外書だと言われたことは、有名な話である。その時、総理も各大臣も、山本

空外という人を知らなかったという。外国の人が知っていて、日本の人が知らない、そういう国柄である。

 築城の秘密は、見えない石を如何に配置するかにありと言う。わたしは見えないものを見る眼を持とうと、言ったり

書いたりする。神も仏も見えないが、実在されるのである。

 今日本は金・金・金の時代となり、見えないものを見る眼を持たなくなった。
  
先生は墨跡を残しておられるから、せめて天下一品の書を拝見して、先生の命に触れて下さったら、どんなにかお喜

びになるであろう。島根県大原郡加茂町隆法寺には、空外記念館があり、先生記念のものが沢山保存されている。

(月刊誌「致知」十一月号(十月一日発売)に、空外先生の逝去について書いています。読んで下さい。)

                                 2 新刊紹介

  致知出版社から、とても良い本が刊行されました。黒川紀章さんと、二コルさんとの対談集です。中でも二コルさ

んの話に心底から共感共鳴しました。ニコルさんは一九四〇年(昭和十五年)英国生まれ、日本が好きで昭和五十

五年日本永住権取得、平成七年日本国籍を取得するという親日家。本の題名は、「日本まさに荒れなんとす」。私な

ら「日本まさに滅びなんとす」とつけたい本です。

 わたしが百歳まで生きて、詩を書きたいと念ずるのは、今月号に「詩は武器である」と書いているように、詩によっ

て対抗したいからである。二コルさんは、日本が好きで日本国籍を取得した人である、それだけに、今の日本の乱れ

には、やりきれないものがあるだろう。どこを読んでも正論である。

 いま毎日のように報道されている外務省関係の汚職事件などは、表面に出てきた一端であって、底にはまだまだ多

くの腐ったものが積み重なっているだろう。大学を出たエリート官僚たちの実体である。どうか皆さん、この一冊を求

め、読んで下さい。

 黒川さんの「共生」は、華厳経(けごんきょう)から仏教に入った私の生き方と同じなので、同志として嬉しく読みまし

た。定価一六〇〇円+税です。 東京都港区南青山六のーの二十三。致知出板社。

                                3 坂村真民全詩集第七巻

 催促・催促を受けながら、やっと発刊の運びとなり、十月一日には発売されることになりました。発売部数が少ない

ので、定価が高くなりました。本体四二〇〇円+税です。タンポポ堂宛注文されたら、扉書きしてお送りします。

六巻以後「詩国」十年問の詩の中から選抜した詩集です。

                                4 前月号から

 もう共に食事することができない、話をすることもできない臥床の妻と共に生きるあけくれの私たちに、励ましの手紙

を下さる方々に、厚く厚くお礼を申します。人間の一生、それも女の一生というものに、私は特別心打たれ、詩を残し

ておこうと思っています。前月号は「奇跡は喜積」が一位でしたが、それと同じ位「あけくれ」「良薬」に票が集まりまし

た。妻は命の尊さを私に教え知らせてくれています。厚くお礼を申します。

 
1.詩 国 10 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

[PR]衝撃!あなたの本当の裏の顔!:実は貴方はΟΔ県出身?ここで分かる真実